前立腺肥大症 重症? 軽症?
重症の合併症腎後性腎不全  天王寺 山本クリニック

多量の残尿は腎不全の原因になります

超音波エコー検査で残尿量と腎臓に悪影響が出ていないか検査します

天王寺駅直結で便利で安心な泌尿器科です
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新型コロナウィルス対策
 厚生労働省のホームページには2023年3月13日からマスクの着用は個人の判断が基本となりましたと記載されています。しかし、同時に医療機関、高齢者施設、混雑した公共交通機関などではマスクを着用しましょうとも記載されています。
   当院に来院される際にもマスクの着用をお願いいたします。
 当院では入り口ドア開放による換気、二酸化炭素濃度計、ダイキン空気清浄機、
エアロゾルに有効なターンドケイ(光触媒除菌・脱臭デバイス)、
ヘルスブライトエボルーション(HBE)による院内抗菌・抗ウィルスコーティング、
手指消毒用アルコール、待合座席間隔(ソーシャルディスタンス)、
加湿器、アクリル板などを設置・対策しています。
 大阪 阿倍野区 天王寺 あべのハルカス22階の泌尿器科です。
Point
1

前立腺 

前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、精液を作ったりする男性性器の一部です。膀胱から尿を運ぶ尿道を取り囲むように位置するため、前立腺が大きくなると排尿に影響することがあります。様々な不愉快な排尿症状を起こし、また実際に尿をうまく出せなくなり残尿を残す様になったり、また全く出せない状態になることもあります。

 

Point
2

IPSS(国際前立腺症状スコア)

IPSS(国際前立腺症状スコア)の日本語訳は1997年に出版された排尿障害臨床試験ガイドラインに掲載され、わが国で用いられ始めました。ここに示している日本語訳はQOLスコアも含め2002年の日本泌尿器科学会会誌9巻6号に掲載された本間之夫先生の提唱された日本語訳を使用しています。

Point
3

不愉快な自覚症状の割合

前立腺肥大症診療ガイドライン(日本泌尿器科学会/編2011年)によれば、わが国で行われた研究では60~69歳でIPSSが中等症以上であった割合は52%、70~79歳では63%と不愉快な自覚症状を感じておられる割合はかなり多いことが示されています。また、尿の勢いが最大で10ml/秒に満たない勢いのかなり悪い人の割合は、60~69歳で19%、70~79歳で42%と示されています。

正常の腎臓のエコー像

エコーで見た水腎症の無い正常の腎臓です。向かって左側の画像は右の腎臓、向かって右側の画像は同じ人の左の腎臓です。それぞれの画面の右下に身体を現したシェーマが表示されています。左右の脇腹から腎臓を観察します。形はそら豆型と表現されます。外側に黒っぽいドーナツ型の腎実質が見えています。中央側は白っぽく見えるのが正常です。

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著明な水腎症

同じように観察した別の患者さんの左右の腎臓です。正常な腎臓とは違い、腎臓の中央部分に黒い領域が見えています。超音波エコーでは液体は黒く描出されます。腎臓の中の液体、これは尿です。正常であれば腎臓で作られた尿は、滞ること無く順次尿管に送られ、その後は膀胱に一旦貯留されます。この尿を適当な時に排尿して空っぽにする。これが正常な尿の流れです。前立腺肥大症により排尿がうまく行かなくなり、膀胱に残尿が残るようになります。100ml以下程度であれば、大きな影響はありませんが、数100mlと多量の残尿が膀胱に貯留するようになると、尿管から膀胱へスムースにを尿を送れなくなります。行き場を失った尿は尿管から腎臓に溜まるようになります。これを水腎症と言います。両方の腎臓が同時に腫れて水腎症になると腎臓の働きが悪くなます。腎臓の炎症や結石など、腎臓そのものの障害ではなく、前立腺肥大症などのように下流のトラブルから尿を体外に排出出来なくなって起こる腎不全を腎後性腎不全と言います。

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水腎症の治療による経過

貧血の精密検査のために腹部エコーを施行され、多量の残尿と両側の水腎症を指摘されて紹介受診された患者さんです。前立腺肥大症による両側水腎症と腎後性腎不全と診断し、尿道留置カテーテルを挿入しました。1200mlの尿を排出しました。薬は良く効きますが、直ぐに著明な残尿を減らすことは出来ませんので、カテーテルによる排出が必要になります。上段は治療前のエコー像です。特に左腎は著明な水腎症を呈し、尿管も拡張しています。カテーテル留置40日後のエコー像を下段に示しています。明らかな改善が見られ、血液検査でも腎機能の改善が見られました。水腎症がどこまで改善するか、経過を見る必要があります。

患者さんは以前からIPSS(国際前立腺症状スコア)で重症と判定される症状をお持ちでしたが、仕事も多忙で我慢出来ずに失禁して尿をズボンに漏らしてしまうような症状も無かったため泌尿器科を受診して治療しようとは考えていなかったようです。

腎臓は余分の水分と老廃物を尿として捨てて身体の状態を一定に保つ役割を担っています。その他にも、骨にとって大切なビタミンDを作ったり、赤血球を作るホルモンを作ったりする大切な臓器です。腎機能が障害されると寿命にも係わります。排尿のトラブルをあまり放置されないようお勧めします。泌尿器科に相談して下さい。

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正常の腎臓のCT画像

向かって左は腹部CTの環状断画像です。上が頭側で、下が足元側です。そら豆型の中心部に拡張の無い腎臓が描出されています。向かって右は水平断像です。上がおへそ側、下が背中側です。

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水腎症のCT画像

正常の腎臓では細く見えているだけですが、水腎症では濃い灰色に描出されている尿のために拡張した腎臓(腎盂)が見えています。

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天王寺駅から直結したあべのハルカスに開設しているため仕事帰りにもお気軽に通っていただけます

概要

店舗名 泌尿器科 山本クリニック
住所 〒545-6022
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
あべのハルカス22階
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営業時間 診療時間:【午前】月~土/9:00~12:30
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定休日 日,祝
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アクセス

天王寺駅に直結しているあべのハルカス22階に開設しており、予約制を取り入れているため、お仕事帰りにも待ち時間を気にせずに安心してご利用いただけます。アクセスの詳細情報を掲載しておりますので、ご参照ください。
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